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『ラ・ラ・ランド』じゃなくて『ラビング』を鑑賞してきたのでその感想でも語ろうと思う

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この作品は1958年のアメリカ、バージニア州が舞台となっている。

 

白人のリチャード・ラビングさんと黒人のミルドレッド・ラビングさんが結婚したら逮捕されてしまったという物語だ。

 

当時のアメリカはバージニア州含むいくつもの州で、異人種間の結婚が違法だったというから驚きだ。

 

逮捕後2人は、起訴され1年間の服役の判決が下されるのだが、執行猶予を得る代わりに25年間の州外退去命令を受け、ワシントンに居を移すことになる。

 

そして1963年にラビング夫妻はACLU(アメリカ自由人権協会)の弁護士と共に、異人種間結婚禁止法は憲法違反だと州政府に訴えるのだ。

 

1967年6月12日最高裁は異人種間結婚禁止法は違憲だという判決を下した。

以降、他の州でも異人種間結婚禁止法は見直されることとなり、現在アメリカでは6月12日はLoving Dayとして記念日となっている。

 

 

だが、アラバマ州だけは2000年まで異人種間結婚禁止法が残っていたという。

 

 

アラバマといえば、ハーパー・リーの『アラバマ物語』があまりにも有名だが、ハーパー・リーアラバマで暮らしていた子供時代、隣の家にはトルーマン・カポーティーが住んでいたのだ。

二人は幼馴染で『アラバマ物語』に登場する少年ディルは、トルーマン・カポーティーがモデルだ。

カポーティーは1959年に実際に起きた一家4人惨殺事件を基に、ノンフィクション・ノベルという手法で小説化した『冷血』を1965年にを発表する。

『冷血』執筆時にハーパー・リーは取材助手として、トルーマン・カポーティーに協力している。

ちなみに、この『冷血』は、現在築地移転問題で槍玉に挙げられている石原慎太郎にも衝撃を与えた作品でもある。

『冷血』は後に映画化されるのだが、映画撮影時には、実際の一家4人惨殺事件現場で撮影されたというからガクブルものだ。(((;゚Д゚)))

 

 

 

 

 

 


話が大分逸れたが、『ラ・ラ・ランド』じゃなくて『ラビング』の話に戻りたいと思う。

 

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映画『ラビング』の時代背景はアメリカングラフィティの時代と被るが、当時の音楽は劇中ではほとんど聴かれない。

また公民権運動が盛り上がっていた時代でもあるが、ラビング夫妻は社会運動に身を挺していたわけでもなく、映画そのものも法廷劇として描きだされているわけでもない。

当時のアメリカで愛し合って結ばれた、異人種間夫婦の日常生活を淡々と描写している。

 

映画を観る側にとってはそれが妙にリアルで生々しく感じると同時に、アメリカという国の怖さも充分に伝わってくる。

まるでドキュメンタリーを観ているような錯覚に陥るほどの優れた作品だ。


ちなみに手術時手洗いで『ラビング法』というものがあるのを、皆さんはご存知であろうか?

従来の手洗いよりも短時間で従来法と同等以上の衛生的効果があるのだ。

米国疾病管理予防センター(CDC)が手指衛生に関するガイドラインで推奨している、新しい手術時手洗い法だ。

 

 

 

まあ、ラビング夫妻とは一切なんの関係もないのだが・・・・・