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JAPAN珍聞

ジャパンちんぶん

村上春樹

村上春樹で読む古典落語 「鮑のし」編

1 僕は仕事を辞めたあと、半年ばかり殆ど何もせずにただぼんやりと生きていた。 何をする気も起きなかったのだ。 ☆「朝ごはん、何がある?」と僕は彼女に尋ねる。「特に変わったものはないわね」と彼女は言う。「ハムエッグを作って、コーヒーを入れて、トー…

村上春樹で読み解く森友学園問題

1 よく森友学園の夢を見る。 夢の中では森友学園の土地購入価格は歪められている。土地購入価格がとても安いのだ。あまりに安いので、豊中市議会議員が情報開示請求を行なった。その問題は朝日新聞から宇宙の終局までに延びている。そこでは誰かが涙を流して…

村上春樹で読む古典落語 「あくび指南」編

なんじ兄弟の目にある物屑を見ておのが目にある梁木を感ぜざるは何ぞや。 マタイ伝第七章第三節 1 街にはいろんな人間が住んでいる。僕は68年間、そこで実に多くを学んだ。ほんの小さな街だ。街の情景はいつもと同じだ。どこにでもある街の情景だ。 死んでし…

村上春樹で読む古典落語 「千早振る」編

1 電話のベルが鳴った。 僕はベッドに寝転び、天井を眺めながら、深い溜息をついていたところだった。そこに電話のベルが鳴りだしたのだ。カンガルーの赤ん坊を見るに相応しい日の朝に。 「寝てた?」と女は探るように言った。「私のことを覚えてる?」僕は…

村上春樹で読む古典落語 「時そば」編

1 今、僕は語ろうと思う。1973年の冬、この話はそこから始まる。それが入り口だ。物事には必ず入口と出口がなくてはならない。そういうことだ。 @@@@ 夢の中で僕は屋台に飛び込んでいる。目が覚める。「ここはどこだ?」と僕は自身に問いかける。でもそ…