JAPAN珍聞

ジャパンちんぶん

北朝鮮ミサイル問題

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 北朝鮮が5日、日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射したことを受けて、安倍首相は「安全保障上の重大な挑発行為であり、そして国連安保理決議に明確に違反し、断じて容認できません。強く非難します」と述べた。

 

 

 

  一方その頃、北朝鮮では・・・・・・

 

 

 

 

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おわり。

 

 

 

 

 

 

無料の郷土博物館もある千葉市のお花見スポット亥鼻公園

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無料の郷土博物館があると聞いて千葉市内にある「亥鼻公園」というとこまでやって来たんですが、桜が良い感じに咲いていましたね。

 

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毎年3月30日から4月9日まで「さくら祭り」を開催してるらしいです。

「さくら祭り」と書かれた提灯がぶら下がってました。

無料の郷土博物館はこの階段の上にあります。

 

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階段の途中にこんなものがありました。

 

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このクイズツアー、有料なのです。

参加費100円と書いてありました。

裕福で好奇心旺盛なブロガーの方でしたら、ここでクイズツアーに参加するのでしょうが、私は現在、無職で収入がありません。

極力無駄な出費はしたくありませんので、このクイズツアーは不参加とさせて頂きます。

 

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屋台も出てて、平日の午前中だというのにすでに花見客で賑わってました。

やはり皆さん私と同じ暇を持て余している無職の方たちなのでしょうか?

 

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そしてこの城が郷土博物館です。

この城は昔からあるものではなく、昭和42年に郷土博物館として開館したものだそうです。

小田原城を模した鉄筋コンクリート造の城です。

 

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元々博物館の周囲一帯は城跡で、戦国時代には亥鼻城なるものが存在していたらしいです。

城といっても簡素な小屋のような建物であったと考えられているそうですが。

 

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馬に乗っかっているこちらの方は千葉常胤(つねたね)という、千葉市内ではとても偉い人です。

千葉市はとにかく常胤(つねたね)を推してます。

 

 

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亥鼻公園内にある記念碑も常胤(つねたね)です。

 

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千葉市内の街中にも常胤(つねたね)です。

帰り道、偶然見つけました。

 

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郷土博物館のパンフレットにも常胤(つねたね)です。

郷土博物館内に、この常胤(つねたね)の木像があります。

常胤(つねたね)はとにかく源頼朝からの信頼が厚い人だったらしいです。

 

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千葉常胤(つねたね)がゆるキャラ化されるのも時間の問題でしょう。

 

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この郷土博物館は5階建で千葉の歴史に関してはオマケ的な扱いでメインは千葉氏一族に関する展示構成となっております。

武具や甲冑、火縄銃などが多数展示されており、個人的には見応えのあるものでした。

5階は展望台となっており千葉市内の風景が見渡せます。

 

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金網越しから見る千葉市内の風景。

 

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肉眼だと海も見えました。

ここからだと結構、海が近いんですね。

 

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この郷土博物館は以前はプラネタリウム投影が行われていたそうです。

現在、プラネタリウム投影は千葉市科学館で行われています。

 

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帰り際にキレイなトルコ人お姉さんが一人でやっていたケバブ屋台でチキンピタサンド(500円)を注文しました。

キレイなお姉さんは日本語ペラペラです。滞りなく注文できました。

ソースは中辛を選んだのですが、思ったほど辛くはありません。甘辛という感じで食べやすく、肉もいっぱい入っていて食べごたえがありました。

キレイなお姉さんに作ってもらったせいか、より一層美味しく感じられました。

キレイなお姉さん、ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村上春樹で読み解く森友学園問題

1

 

 

よく森友学園の夢を見る。

夢の中では森友学園の土地購入価格は歪められている。土地購入価格がとても安いのだ。あまりに安いので、豊中市議会議員が情報開示請求を行なった。その問題は朝日新聞から宇宙の終局までに延びている。
そこでは誰かが涙を流している。
森友学園問題の為に涙を流しているのだ。
そういう夢だ。

 

目が覚める。土地購入価格について考える。考えるだけでなく実際に計算してみる。「9億5600万円-?円=1億3400万円」と。でもそれは無意味な計算だ。計算するまでもなく答えは始めからわかっている。ゴミ撤去費用として見積もった約8億円を差し引いたのだ。国からは除染費として1億3200万円も支払われたこともある。

売却額が妥当か否か。誰かが口利きを行っている。でも近畿財務局は瑕疵がないと言っている。

その言い分を覆すだけのいくつかの材料。教育勅語、彼女の名誉校長就任予定、100万円の寄付、安倍首相がんばれ。と、土地売買とは関係のない話ばかり―いや、それは単なる共謀罪の妨害目的なんだろうか―塵だらけの豊中市の朝の光。時には雨が降っている。得体の知れないモノも降ってくる。菅野さん。

誰。

活動家。

ジャーナリスト。

肩書き。

ノンフィクション作家。

肩書き。

ライター。

修正。

作家。

はあちゅう

そして軒から落ちる雨垂れを眺めながら、森友学園のことを考える。

 

 

 


2

 

 

ネトウヨなんて・みんな・糞くらえさ」
「奴らになんて何もできやしない。保守派面してる奴らを見るとね、虫唾が走る」アサヒはそう怒鳴った。
大声を出してしまうとアサヒはいつものように満足した面持ちで楽しそうに捏造記事作成に取り組んだ。
アサヒがネトウヨの悪口を言うのは今に始まったことではないし、また実際にひどく憎んでもいた。


「なぜネトウヨ安倍が嫌いだと思う?」
その夜アサヒはそう続けた。そこまで話が進んだのは初めてだった。
わからない、といった風に僕は首を振った。
「はっきり言ってね森友学園への国有地売却にネトウヨ安倍たちが政治関与しているからさ」
はっきり言って、というのがアサヒの口癖だった。
「そう?」
「うん。奴らが不当に関与しているのは間違いない。だが認めないんだ。何故だと思う?」
「さあね」
「戦前の日本を取り戻すためさ。奴らは戦争がしたくてウズウズしているのさ。でもね、俺はそうじゃないし、あんただって違う。大陸国家が島国に侵略してくるなんて有り得ない。ミサイルだって気のせいさ。そうだろ?」
「???・・・あ、ああ」
「そいうことさ」
アサヒはしゃべりたいことだけをしゃべってしまうと、ポケットから朝日新聞紙を取り出しつまらなそうに音をたてて鼻をかんだ。アサヒがいったいどこまで真剣なのか、僕にはうまくつかめなかった。

「でも朝日の本社も不当に安い値段で国から譲り受けたんだろ?」僕は試しにそう言ってみた。

「そりゃそうさ。ブーメランになろうがネトウヨ安倍を叩ければなんだっていいのさ。でもね、社説でも書いたように森友学園の政治家の関与は解明してほしいね。そうだろ?」

なにも言えなかった。

 

 

 

3

 

 

「ねえ」と彼女が言った。「閣僚の一人も辞任に追い込めなかったの?」
「うん」
「本当、それ?」
「本当だよ。アッキーが池やんに100万円を渡してないみたいなんだ」
「可哀そう」と彼女は言った。
「ありがとう」と僕は言った。
「でも、何とか打開してみせるよ」
「どんな風に?」
僕は肩をすぼめて何も言わなかった。


「ねえ、これからネトウヨのところまで行って抗議してみようよ」と僕は言った。
「だって政治家の関与は何もないんでしょう?」と彼女はあきれたように言った。「それにいったい何処のネトウヨのところに行くの?」
「サンケイ」と僕は言った。
「でもサンケイはネット上に流布している流言飛語をあたかも根拠ある疑惑であるかのように報道してるからね。著しく公正を欠いた報道と言わざるを得ないよ。」
彼女はどうかしらという風に首を振った。でも僕がさあ行こうと言って立ち上がると、彼女はついてきた。
「サンケイもネトウヨなの?」と彼女が訊いた。
「むずかしい質問だ」と僕は言った。
「君は好きな民進党議員はいるの?」
「いない」と彼女は言った。「嫌な奴はいっぱいいるけど」
「気持ちはわかる」と僕は言った。
「ねえ」と彼女が言った。
「忖度させてる?」
「一度させた」
「どうして?」
「都合の悪いことを拡散されるのは困るんだ」
彼女はそれについてしばらく考えていた。「サンケイとは通じあえなかったの?」と彼女が訊いた。
「通じ合えていると僕はずっと思っていた」と僕は言った。「でもサンケイはそう考えなかった。見解の相違。だから抗議するんだ。たぶん見解の相違を訂正させるには法的措置も含めて恫喝と圧力をかけちゃう方が手っ取り早いからね」
「上手くいくの?ブーメランにならない?」
「そんなこと心配してない」と僕は彼女の目を見て言った。「そんなこと始めから心配してないよ。僕は最初からネトウヨ安倍が関与しているのは証拠はなくとも間違いないと思っている。どうしてかはわからない。でもそうなんだ。安心して」と僕は言った。
彼女は何も言わずにただ静かに首を振った。
そして暗闇がやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「進撃の巨人Season2」放送開始記念特別企画 春だ!暇だ!セアカゴケグモを駆逐しよう。

進撃の巨人」は目の前でお母さんを巨人に食べられてしまったエレン・イェーガーが巨人を駆逐していく様子を描いた大人気漫画で2013年にはテレビアニメも放映された。その待望の続編が本日2017年4月1日より「進撃の巨人 Season2」として放送開始となる。

 

進撃の巨人 Season2」放送開始に便乗して私は、巨人と同じくやはり人類にとって脅威となるセアカゴケグモを駆逐しようと試みた次第である。
今回はそのセアカゴケグモ駆逐の模様を余すところなくお伝えしたいと思います。

 

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セアカゴケグモとは?

オーストラリア原産で東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域に生息する小型の毒蜘蛛である。
日本国内では沖縄県以外では見られなかったが、平成7年に大阪府で発見されて以降、日本各地で確認されている。


セアカゴケグモの特徴

強い毒を持っているが、毒を持っているのはメスだけである。
成体のメスは7ミリから10ミリ程で、体表は黒色。背面中央には赤色の縦すじ模様がある。
攻撃性はなく大人しいが、触れると咬まれることがある。


セアカゴケグモに咬まれた時の症状

咬まれると激しい痛みや腫れ、多汗、寒気、嘔吐などの症状のほか、頭痛や不眠、脱力などの全身症状なども現れることもあるという。
症状のピークは大体3,4時間で数時間から数日で症状は軽減するが、全身症状が数週間継続することもある。

 

セアカゴケグモに咬まれたときの処置

とにかく病院に行きましょう。

 

 

 

千葉県県議会議員河野としのりさんの県議会報告によると、千葉市美浜区ではセアカゴケグモが、一か月に3回以上も違う箇所で発見されたという。
そして、河野としのり県議はセアカゴケグモに小さなお子様が咬まれては大変との思いから、健康福祉常任委員会にて、セアカゴケグモの生体調査を依頼するほどに、セアカゴケグモ対策に力を入れている人物だ。

 

すっかり春めいてきた今日この頃。日増しに暖かくなってきて害虫の活動もどんどん活発になってくる。
私の4歳になる可愛い姪っ子も2歳のときに、セアカゴケグモではないがスズメバチに刺されるという大変に不幸な出来事があった。
そして人類にとって大変な脅威であるセアカゴケグモに立ち向かう河野としのり県議の決意に、甚く感動した私は微力ながらも尽力したいと考える次第に至ったのだ。
姪っ子だけでなく、よその子供たちも安心して外で遊べるよう私は人類の脅威であるセアカゴケグモの駆逐に向かうことにした。

 

まずはセアカゴケグモが発見されたという千葉県立海浜幕張公園を調査してみたいと思う。

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ここの公園では昨年の9月にセアカゴケグモが発見されている。
この公園はかなり広範囲にわたっており、A~Gまでブロックごとに区分けされている。
FブロックにはZOZOマリンスタジアムがあり、Gブロックに至ってはZOZOマリンスタジアム脇を流れている川を渡ったところにある。AブロックからGブロックまで普通に歩くだけで20分はかかる。

なので面倒で疲れるから今回の調査はA・Bブロックだけにしておきたい。

 

 

 

まずはAブロックの噴水のある「出会いの広場」から調査を開始。

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噴水周りのベンチで寝ているリーマンはいるのだが、ここではセアカゴケグモは発見できず。

 

 

 次は同じくAブロックにある「芝生の広場」を調査。

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異常なし。

 

 

 Aブロック最後は「創作の広場」を調査。

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広場の中心に日時計があるだけの場所だ。
特に異常はない。

 

 

そして次からはBブロック。「にぎわい広場」の調査を開始。

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この場所は海浜幕張公園公式サイトの施設案内説明で「Bブロックのメインエントランスとして訪れた人たちに親しまれています。」とある。

 誰もいない。

 

 

Bブロック「大芝生広場」にある「花時計」

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「花時計」の時刻は合ってます。 

 

 

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 デカい帽子の上にトンボが止まっているがセアカゴケグモはいない。

 

 

 

 

 

そして・・・・・・

 

 

 

 

 

セアカゴケグモを一匹残らず駆逐してやる勢いで、はるばるこんな所まで来たのですが私の予想が甘く、今回は一匹も見つからないという残念な結果となってしまいました。 

 

なので今回のレポートはこれで終わりです。

 

 

 

 

 

 おまけ

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村上春樹で読む古典落語 「あくび指南」編

 

なんじ兄弟の目にある物屑を見ておのが目にある梁木を感ぜざるは何ぞや。   

マタイ伝第七章第三節

 

 

 

 1

 

街にはいろんな人間が住んでいる。
僕は68年間、そこで実に多くを学んだ。
ほんの小さな街だ。
街の情景はいつもと同じだ。
どこにでもある街の情景だ。

死んでしまった友達と二人で通ったあるカルチャー・スクールのことを思い出した。


「あまり気が進まないな」と僕は言った。
「気が進む進まないの問題じゃない」と鼠は言った。



「あくびをすることについて
 語るときに
 僕の語ること」



僕は二十秒ばかりそこに立ちすくんで、口を半分開けて、その看板をじっと見上げていた。
僕はすごく驚いたのだ。

ごく控え目に表現して。

 

 

 

2

 

あくびをすることについて語ろう。
あくび指南役としてインタビューを受けているときに、「あくび指南役にとってもっとも重要な資質とは何ですか?」という質問をされたことがある。
あくび指南役にとってもっとも重要な資質は、言うまでもなく才能である。

「僕は思うのですが、人は本来、誰かに頼まれてあくびをするわけではありません」

「あくびをしたいという強い個人的な思いがあるからこそあくびをするのです」とあくび指南役は言った。

「お話はよくわかりました」と鼠は言った。
「それで具体的に・・・・・・」

 

 

 

 

3

 

「では、動いてるのか停まっているのかさえわからないエレベーターのなかでのあくびの仕方を・・・・・・」とあくび指南役は言った。

あくび指南役はエレベーターの壁にもたれ、ポケットの中の小銭の勘定をして暇をつぶす仕草を始めた。

「エレベーターはおそらく上昇しているのだろうと思うことが大事です。あるいは下降しているのかもしれない、あるいは動いてないのかもしれない。エレベーターが上昇しているという根拠というほどのものはひとかけらもない。ただの推測だ。あらゆることを考えるのです。そして少しずつ不安になりなさい」

「考えるのをあきらめ不安になり始めたらズボンのポケットの中の小銭の計算をするのです」

「ポケットの中の小銭は合計金額3810円になるはずです」

「しかし、合計金額が3750円になるように計算するのです」

「小銭の計算をしくじったために手のひらから汗がにじんでくるのを感じるはずです。計算ミスは悪い兆しなのです。悪い兆しが明白な災厄として現出する前に、失地をきちんと回復しておかなければならない。自分がいささかの過信があったことを認めなくてはなりません。それが計算ミスをもたらしたのです」

「そして手のひらの汗が完全に乾いたらもう一度ポケットに手を突っ込みなさい」

「とにかく正確な数字を確認すること」

「小銭の計算ミスの救済はそれによってもたらされるはずなのです」

「しかし、救済にたどりつく前に・・・・・・」

「ここで何の前兆もなく、肺炎をこじらせた犬の溜息のようなあくびをするのです」とあくび指南役は言った。

あくび。

「いや、これはすごいぞ」と鼠は言った。
ビーチボーイズブライアン・ウィルソンの傑作ペット・サウンズを初めて聴いたとき以来だ。こんなに僕の精神を揺さぶり、心に強く響いたあくびは」と鼠はいささか興奮して言った。


やれやれ。
二人の話を聞いているうちに僕は頭のうしろ側がぼんやりとしびれていた。
僕の瞼は少しずつ重くなっていった。
僕は形而上学的な熱い砂浜を音もなく歩きつづけている。そういった気分だ。
退屈の水をバケツいっぱい頭から浴びながら、とても長い砂浜を歩き続けている。
潮の匂いがする。
太陽はひどく暑い。
風はまるでない。
水平線の上には何も見えない。
1983年。
僕は三十四歳になっていた。
波の音は少しづつ強まっていくようだった。
僕はひどく寂しかった。

そしてひどく眠い。

僕はつづけざまに三回あくびをした。

薄らいでいく意識の中で「素晴らしいあくびだ」とあくび指南役の声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

未来に、想いを届けよう。

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明日、3月26日千葉県知事選挙の投票日です。

 

「18歳以上の有権者の皆様、棄権しないで必ず投票しましょう」と千葉県の明るい選挙のシンボルキャラクター、せんきょ君も申しております。

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せんきょ君について

 僕はせんきょ君はライオンの子供か、ネコのどちらかでは?と勝手に思い込んでいたのですが、千葉県選挙管理委員会によると架空の動物とのことです。

 

せんきょ君は昭和61年に誕生したということなのでアラサーです。

 

千葉県選挙管理委員会によれば、頭にかぶっている帽子は棄権『防止』を訴えているそうです。

 

 

せんきょ君はツイッターもやってます。

平成28年6月1日(水曜日)に開始したとのことなので、まだツイートは少なめです。

ただ、平成28年7月12日にツイートしてから9月20日にツイートを再開するまで1か月以上もサボってます。

twitter.com

 

 

 

 

 

期日前投票または不在者投票は今日3月25日の午後8時までです。

詳しくはこちら

www.pref.chiba.lg.jp

 

 

 

みんな大好きJK 。

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村上春樹で読む古典落語 「千早振る」編

1

 

電話のベルが鳴った。

僕はベッドに寝転び、天井を眺めながら、深い溜息をついていたところだった。
そこに電話のベルが鳴りだしたのだ。カンガルーの赤ん坊を見るに相応しい日の朝に。

「寝てた?」と女は探るように言った。「私のことを覚えてる?」
僕は少し考える振りをした。

「ねえ、こんな時間に電話をかけたのはたしかに悪いと思うわよ。心からそう思う。でもね、わたしだって聞くは一時の恥じだと思ってあなたに電話をかけたのよ。娘に勉強のこととか、いろいろ聞かれるのよ。参ってるの。あなたにだってわかるでしょう?さっきだって友達と一緒に花札でもやってるのかと思ったから、そう聞いてみたの。そしたら百人一首だっていうじゃない。私そんなのぜんぜん知らないわ」
「なるほどね」
沈黙。
「それで、なにか僕に用事があるのかな?」
「そうそう、あなたに教えてもらいたいことがひとつあったのよ。それでこうして電話をしているの」と女は言った。
「つまりね、ありわらのなんとかって人」
在原業平
「そう、なりひら。その人の歌う歌詞の意味を聞かれたのよ」
「たとえば?」
「千早(ちはや)ふる神代(かみよ)も聞かず竜田川(たつたがわ)からくれないに水くくるとはって歌詞の意味よ」
「娘にはちょっと買い物に行ってくるから、帰ってきたら教えるからってごまかして、あなたに電話をかけるためにまだ鶏が鳴く前の早朝にとぼとぼとここまで歩いてきたのよ」と女は言った。
「だろうね」
「本当弱っちゃったわ」
「いいかい、つまり竜田川は関取の名前なんだ。稀勢の里琴奨菊みたいな。それはわかるね」
「わかると思う」
「しかし、竜田川は田舎から出てきて一生懸命に稽古をしたとすれば、女も酒も博打もやらないということになる。つまり稽古の甲斐あって大関にまで出世するということになる。それはある客に贔屓にしてもらえるということなんだ。さらに言えば、両者は吉原へ夜桜見物に出かけるんだ。」
「そう」と女は言った。
「専門家はもっと正確な説明をするかもしれない。しかし吉原で花魁道中に出くわすんだ。それはすなわち美人なんだ。美人であるというのは千早太夫であるというのと同じなんだ」
「つまりあなたが言いたいのは、花魁道中が美人ということ?」
「そうじゃない。違う」僕は電話のこちら側で激しく首を振った。
「僕は今、千早太夫が美人だというのをわかりやすく説明しようとしているだけだ。つまり竜田川は100パーセントの千早太夫とすれ違ったんだ」
「それで」と女は退屈そうに言った。「竜田川は何かしたの?声をかけるとか、あとをついていくとか」
「茶屋に呼んだだけさ」
「聞かせて」
「正直に言うと千早は竜田川のことは虫が好かないんだ。だから代わりに神代太夫に行かせようとしたのさ」
「ふうん」と女は言った。

 

 

2

 

竜田川なんて・糞くらえよ」

神代太夫は憂鬱そうにそうどなった。
「姉さんが嫌な人は、私も嫌」神代太夫はそう言っておぞましそうに首を振った。

 

 

3

 

一週間ばかり竜田川の調子はひどく悪かった。秋の近づいてきたせいもあるだろうし例の女の子たち、千早と神代のせいもあるのかもしれない。とにかく相撲に身が入らなくなってしまったことだけはたしかなことだった。

 

 

「ねえ、竜田川はどうしたんだと思う」
「わからないわ」と女は言った。
「相撲を廃業して豆腐屋になったんだぜ」
「そう?」
竜田川の実家は豆腐屋なんだ」

 

 

4

 

入り口と出口。
春はどんどん深まっていた。風の匂いが変わっていった。そして季節は初夏に変わった。
五月の終りに竜田川は永らく家を空けた不幸を両親に詫びた。
一度相撲を廃業してしまえば、それ以上失うべきものはもう何もない。
時代が変わったのだ。それだけのことなのだ。
社会に戻るべき時だった。

 

 

5

 

10年間、竜田川は豆腐屋稼業を励んだ。10年間、長い歳月だ。
それはまったくのところ、労多くして得るところの少ない作業であった。
結局はそういう運命であったのだ。

 

 

竜田川が振り向いた時、一人の女乞食が竜田川を見上げていた。
「誰・・・・・・君は?」
「覚えてない?」
「千早?」
「ええ。もう3日も何も食べてないのよ。ねえ、オカラでもない?」
「どうだろう」と竜田川は言った。
とにかく竜田川は千早のために相撲を廃業したのだ。

 

そして張り手のシャワーがやってきた。

 

千早は突き飛ばされて井戸の中へ落ちた。
どこにも辿りつくことのできない深い井戸に。地下の虚無へ、オルフェウスのごとく下降してしまったのだ。

 

 

 

「ところで歌詞の意味は?」と女は訊いた。
「今話したとおりさ」
「わからないわ」
「千早が竜田川を振ったろう?」
「ええ」
「だから、ちはやふる。神代も言うこと聞かなかっただろう?つまり神代も聞かず、オカラもあげなかった。それは、カラくれないに、ということなんだ」
「じゃあ、水くくるというのは?」
「井戸の中の水を潜るということ」
「とは、というのは?」
「とは・・・・・・」
「とは」
「ふうむ」
「まだ眠いの?」
「もう眠くない」
「元気?」
「元気だよ。春先の隅田川みたいに」と僕は言った。
「とはというのは千早の本名だよ。つまり、千早は源氏名なんだ。簡単に言えば、それがこの歌詞の意味だ」
「いつも思うんだけど、あなたはものごとを説明するのが上手ね」
「どういたしまして」